我が党が糾弾してきた「日本共産党リンチ殺人事件」であるが、クサレ外道、宮本顕治の復権の嘘について記すことを以て“とりあえず”の最終章としたい。鬼畜にまさる凄惨なリンチ殺人事件を犯した宮本顕治であったが、この人の皮を被った鬼は所謂ポツダム勅令第七百三十号(昭和20年12月29日公布・以下、勅令第七百三十号)に拠って復権されたと党の内外問わず喧伝してきた。宮本自身が著した『宮本顕治公判記録』に於いても「復権証明書」なるモノの書き起こしを掲載している。が、肝心の復権証明書の原本や写真のたぐいは「一切掲載されていない」でっち上げの怪文書なのである。

勅令第七百三十號









(勅令第七百三十號)

●復権証明書作成者も否定

宮本顕治と日本共産党が釈放及び復権の証拠とする「判決文裏書」は「本判決ハ 昭和二十年十二月二十九日公布 勅令第七百三十號「政治犯人等ノ資格回復ニ関スル件」第四條本文ニ依リ将來ニ向テ其ノ刑ノ言渡ヲ受ケザリシモノト看做ス」と裁判官署名の後に付け足されているが、誰がどのような職権で何に基づいて記載したのか一切不明のこれまた「怪文書」なのである。これと同様に宮本らが「復権の根拠」とする「復権証明書」についても証拠能力ゼロの怪文書なのである。

鬼畜、宮本顕治自身が己の正当化のために捏造の限りを尽くして書いた『宮本顕治公判記録』に「復権証明書」の文章が掲載されているが、証明書に署名されている東京地方検察庁検事正、木内曾益氏も「復権証明書はボクの名前で出ているそうだが、その書類を見た記憶もないし、ぜんぜん記憶もない」、東京地方検察庁刑事部長中村信敏氏も「復権証明書なるものを見たこともない」とその存在を否定している。(週刊文春昭和51年2月12日号)

●空想の産物「復権証明書」

宮本と日共のご都合主義で塗り固められた『宮本顕治公判記録』から、復権証明書の箇所を引く。なお、記載順序も含めてすべて原文ママである。

------『宮本顕治公判記録』より引用------
「宮本顕治判決原文末尾の記載」(略)
昭和十九年十二月五日、東京刑事地方裁判所三宅富士郎裁判長は、治安維持法違反およびその他の罪名で宮本顕治氏にたいし無期懲役の判決をくだした。しかし、日本軍国主義の敗北とポツダム宣言受諾にともない、「解題と若干の説明」で述べている経過をへてスパイ調査問題は法的にも決着がつき宮本氏は復権した。以下は宮本氏の判決原本末尾に記載された文章の全文である。(編集部)

復権証明書
證明書
本籍 山口縣光市大字島田第百七拾四番ノ七號
   宮本顕治
   明治四拾壱年拾月弐拾日生
昭和十九年十二月五日
東京刑事地方裁判所判決
治安維持法違反、不法監禁致傷、不法監禁致死、不法監禁
傷害致死、死体遺棄
銃砲火薬類取締法施行規則違反
懲役二十年
無期懲役言渡のところ昭和二十年勅令第五百八十號減刑令に
拠り懲役二十年に變更せらる
右者に對する頭書の刑は昭和二十年十二月二十九日公布勅令第七百
三十號に依り人の資格に關する法令の適用に付ては將來に向て其の
刑の言渡を受けざりしものと看做すとの同令第一條に則り資格を回
復したることを證明す
昭和二十二年五月二十九日
   東京地方検察庁検事正 木内 曾益(注:原文では旧字体)

------(以上、原文ママ。復権証明書の写真等皆無)------


宮本顕治判決文裏書【第一條が第四條に改竄されている。】















(宮本顕治判決文裏書【第一條が第四條に改竄されている。】)


上記、『宮本顕治公判記録』の「宮本顕治判決原文末尾の記載」及び「復権証明書」について、改めてこの文章を書くにあたり、筆者の記憶違いまたは読み間違いであったかと思った重大な点について、宮本顕治及び日本共産党は全国民に対して嘘をついている。最近では「文書が改竄された」と喧しい日共であるが、己自身が改竄や捏造を繰り返していると云う呆れたプロパガンダである。それは『宮本顕治公判記録』では、判決文原本裏書の文章が改竄されているのだ。以下、文章を併記してみたい。

・勅令第七百三十號「政治犯人等ノ資格回復ニ関スル件」第四條本文ニ依リ(『宮本顕治公判記録』)
・勅令第七百三十號「政治犯人等ノ資格回復ニ関スル件」第一條本文ニ依リ(判決文原本裏書)

重要な点なので再度記すが、そもそも宮本らが証拠とする「判決文裏書」自体が誰がどのような権限で書き加えたものか一切不明の「怪文書」である。先に掲載した判決文裏書の写真では「勅令第七百三十号第一条」と書かれているのが『宮本顕治公判記録』では「勅令第七百三十号第四条」と第一条を第四条と書き換えられてさえもいる。では何故、宮本はこの様な改竄を行ったのか。それは宮本は治安維持法違反と刑法の併合罪で入獄されていたので、刑法犯を除くと明示している勅令第七百三十号第一条では資格の回復どころか釈放も出来ないのが白日の下に晒されてしまうためであろう。宮本及び日本共産党の卑しい本性が表れている決定的な証拠である。

上記「復権証明書」の記述にも決定的な矛盾が存在する。勅令第七百三十号では確かに復権の対象者を規定しているが、同時に「(前略)将来ニ向テ其ノ刑ノ言渡ヲ受ケザリシモノト看做ス但シ左ニ掲グル場合ニ於テハ此ノ限ニ在ラズ」と但し書きで“対象と為らざる者”についても規定しているのである。宮本顕治の場合は「左二掲グル場合」の別表一の九と別表二の一及び九に該当しており、復権出来るはずがないのである。参考として、次段に勅令第七百三十号を記載する。特に別表一の九と別表二の一及び九に注目していただきたい。

----昭和二十年勅令第七百三十号(政治犯人等ノ資格回復ニ関スル件)※抜粋----

一 別表一ニ掲グル罪ヲ犯シ本令施行前刑ニ処セラレタル者ハ人ノ資格ニ関スル法令ノ適用ニ付テハ将来ニ向テ其ノ刑ノ言渡ヲ受ケザリシモノト看做ス但シ左ニ掲グル場合ニ於テハ此ノ限ニ在ラズ
 一 別表一ニ掲グル罪ニ該ル行為ガ同時ニ別表二ニ掲グル罪名ニ触ルルトキ又ハ別表二ニ掲グル罪ニ該ル行為ノ手段若ハ結果タルトキ
 二 別表一ニ掲グル罪ト別表二ニ掲グル罪トノ併合罪ニ付併合シテ一個ノ刑ニ処セラレタルトキ但シ別表二ニ掲グル罪ニ付既ニ大赦アリタル場合ヲ除ク
二 別表一ニ掲グル罪ト別表一及別表二ニ掲ゲザル罪トノ併合罪ニ付併合シテ一個ノ刑ニ処セラレタル者ニ対シ別表一ニ掲グル罪ニ付既ニ大赦アリタル場合ニ於テハ別表一及別表二ニ掲ゲザル罪ニ関スル刑ニ付前項ノ規定ヲ準用ス
三 刑ノ言渡ニ基ク既成ノ効果ハ前二項ノ規定ニ依リ変更セラルルコトナシ
  附 則(注:省略)
別表一 (注:宮本の該当項目のみ抜粋)
九 治安維持法違反ノ罪
別表二(注:宮本の該当項目のみ抜粋)
 一 刑法第二編ノ罪但シ第七十四条、第七十六条、第八十一条乃至第八十九条及第百五条ノ二乃至第百五条ノ四ノ罪ヲ除ク
 九 銃砲火薬類取締法違反ノ罪

上記のとおり、宮本顕治は除外条項の別表一の九「治安維持法違反ノ罪」と併合して別表二の一(上記参照)及び三「銃砲火薬類取締法違反ノ罪」を犯したのであるから、勅令第七百三十号第四条には該当しない。当然、「第四條本文ニ依リ将來ニ向テ其ノ刑ノ言渡ヲ受ケザリシモノト看做ス」ことも為されないのである。しかしながら、日本共産党及び宮本顕治は『犬は吠えても歴史は進む』(赤旗党史班)で、証拠や原本に拠らず曖昧模糊とした言説でひたすら自己正当性を強く主張してきた。その駄文を以下に引用するが、あまりの自己中心的な言い逃れに終始しているので、読み飛ばしていただいても何の問題もない。

--------『犬は吠えても歴史は進む』引用--------

「この勅令第七三〇号第一条には「但シ左ニ掲グル場合ニ於テハ此ノ限ニ在ラズ」とあり、その一つの場合として「別表一ニ掲グル罪ニ該ル行為ガ同時ニ別表二ニ掲グル罪名(注、刑法上の罪名)ニ触ルルトキ」――つまり「観念的競合」の場合がある。立花論文は、この但し書きを盾にとって、宮本氏らはこの但し書きに当るから、勅令第七三〇号第一条本分による復権はできないはずで、一九四七年五月二十九日に東京地検が宮本氏らに交付した資格回復の証明書は「法の適用要件を満たさずに発行されたものだから」「無効」だといっている。民社党の春日氏や、塚本氏、稲葉法相なども同じ立場である。
この但し書きは、民主化への日本政府の抵抗の所産であって、宮本氏らのような十月四日指令で釈放された全政治犯の復権という十二月十九日指令の内容を実施する立法としては不備なものである。だが、治安維持法を前提とした暗黒思想裁判の判決を正当なものとみる立花論文にとっては、こういう但し書きこそ重要なわけである。

同時に、立法政策上のそういう不備があるからといって、その解釈、運用にあたって、刑法上の罪名をもつけられたすべての人の資格回復を拒否してよいことにはならない。立花論文は「終戦後もしばらくの間……戦前からの法律がすべて生きていた」(一八六ページ)などといって、一九四五年十二月の時点では旧憲法も「生きていた」かのようにみなしているが、旧憲法自体、ポツダム宣言受諾以後は当然凍結状態にあり、その天皇主権、基本的人権否定などの内容はすでに機能していないのである。その代わりに、ポツダム宣言やそれにもとづく民主化のためのGHQ指令等が「生きていた」のである。勅令第七三〇号にしてからが、「昭和二十年勅令第五百四十二号『ポツダム』宣言受諾ニトモナヒ発スル命令ニ関スル件ニ基ク」もので、「連合国最高司令官ノ為ス要求ニ係ル事項ヲ実施スル為」(勅令第五四二号)に出されている。勅令第七三〇号の解釈、運用は、但し書きを含めて、当然、ポツダム宣言やGHQの十月四日指令の精神と趣旨の範囲内でなされねばならないし、十月四日指令によって釈放された全政治犯の復権という十二月十九日指令を「実施しない」ですますような解釈、運用はできないのである。
だから、宮本氏らが少なくとも勅令第七三〇号で完全に資格を回復するのは、まったく当然であった。」(原文ママ)

--------引用終わり--------

●国会答弁でも否定

稲葉修法相「宮本氏のように、治安維持法違反の罪に当たる行為のほか、刑法犯にも当たる場合には、勅令第七百三十号の適用が除外されていることは御指摘のとおりであり、宮本氏は同勅令に該当するものとして資格が回復したのではありません」(第七十八回国会衆院議員本会議・春日一幸委員長の質問に対しての答弁)

●日共の歪んだ主張

民社党の春日一幸委員長、稲葉修法相、『日本共産党の研究』の立花隆氏に反論する形で赤旗党史班の著した『犬は吠えても歴史は進む』は“読者・国民を錯誤”させようとしている意図が露骨に滲み出ている。斯様な喧伝文で国民を騙し、平和的、民主的政党としての外見を取り取り繕おうとも、リンチ殺人事件を認めようとしない限り、宮本顕治を筆頭とする歴代幹部(支配階級)を総括しない限り、日本共産党は人殺し犯罪者集団のクズである。

現在、日共のプロパガンダに毒され、この殺人集団を支援する人々は、先に引用した『犬は吠えても歴史は進む』をもう一度読んでいただきたい。反米路線の日本共産党が「アメリカに感謝し追従」している矛盾した様を見ていただきたい。妄想全開で「暗黒思想裁判」などと宣っている暇があるならば、宮本顕治の名誉回復のための再審請求をせよ。一向に再審請求しないのは人殺しの自覚があるのであろう。日共は衆議院本会議でも否定された「宮本顕治の復権」におざなりの抗議こそすれ、議事録削除は為されていない。また各論文及び書籍に於いても明確な反論で主張を取り下げさせたことはないのである。

マッカーサー万歳を叫ぶ矛盾に満ちた共産党員









(マッカーサー万歳を叫ぶ矛盾に満ちた共産党員)

日本共産党は、エセ民主主義の犯罪者集団である。彼奴等が一見ソフト路線に舵を切ったように振舞っているが、その根源では、この犯罪者集団が信奉する暴力革命と共産主義の思想教育を末端党員にまで侵食させている。しかも日共の目指す共産主義国家とは「支配階級が労働者階級が支配する」と云う支配階級(特権階級)のみが潤い、労働者はますます搾取される世界である。

日共が喧伝するところの「偉大なる議長」宮本顕治は、己が犯した罪を償うことすらせず、莫大な資産を貯めこみ寿命をまっとうした。このクズは復権すら出来ていないのであるから、日共と宮本顕治の遺族は、再審請求と同時に、宮本が国会議員として貯めこんだカネを国家に戻入せよ。貴様らの残虐な暴力の犠牲になった小畑達夫氏をはじめすべての犠牲者に詫びよ。そして即刻、解散せよ。



参考資料:「文化評論 臨時増刊」 新日本出版社
       「宮本顕治公判記録」 宮本顕治 新日本出版社 
       「昨日の同志・宮本顕治へ」 袴田里見 新潮社
       「日共リンチ事件と宮本委員長の内幕」 産経新聞出版局
       「リンチ共産党事件の思い出」 平野謙 三一書房
       「日本共産党の研究」 立花隆 講談社
       「正論 平成16年11月号」 兵本達吉 日本工業新聞社
       「日共リンチ殺人事件」 松本明重 恒友出版
       「歴史を偽装する日本共産党―リンチ事件をめぐる9つの嘘」 民社党教宣局
       「犬は吠えても歴史は進む―『文芸春秋』立花論文への総批判」 新日本新書